眉下切開を後悔しないために。綺麗な仕上がりにするポイント

瞼のたるみを取りたいと思っている方であれば、眉毛下切開という方法を目にしたことがあるのではないでしょうか。
眉毛下切開は自由診療で行われ、全国の美容外科や形成外科で治療を受けることができます。

眉毛下切開についてネットやSNSで検索すると、さまざまな口コミや経験談がヒットしますが、中には「こんなはずじゃなかった」「結果に納得がいかない」という書き込みもあります。
せっかく治療を受けるのであれば、後悔しないようにしたいですよね。

この記事では、眉毛下切開を検討されている方に向けて、後悔しないために知るべきポイントを記載していきます。

眉毛下切開とは

眉毛下切開は、眉下ラインの皮膚を切除し、脂肪を取り除くことで、瞼のたるみを軽減させる治療です。
眉毛下リフト(眉下リフト)や上眼瞼リフトとも呼ばれています。

瞼のたるみが気になる、上瞼が疲れて見える、目つきが悪く見られるなどのお悩みを持つ方向けの治療といえます。

治療方法は、まず切開する線をつけるためにマーキングをし、その後麻酔をかけます。
麻酔の効きを確認したら、マーキング線に従って眉下を切開し、余分な皮膚や脂肪を切除します。
切除する量は、たるみによって個人差があります。
そして、眼輪筋と呼ばれる目の開閉に使われる筋肉をリフトアップしながら、皮膚を縫合します。

治療自体は、左右両方行ったとしても1時間程度で終了し、術後入院の必要もありません。
治療後は抗生物質や痛み止めなどを処方され、1週間程度で抜糸を行います。

眉下の皮膚を切開して眼輪筋とともに引き上げることで、目の開きが改善し、瞼がスッキリとした印象になります。
また、眉のラインに沿って切開するため傷が目立ちにくいこともメリットとしてあげられます。

以上が眉毛下切開の概要となりますが、そもそも瞼のたるみはどのようなことが原因で起こるのかご存知でしょうか。

たるみと聞くと加齢によるものと考える方も多いですが、実際にはそれだけではありません。
若い方であっても、スマホやパソコンの見すぎによってまぶた周辺の筋肉が衰えて、目元がたるんできてしまうこともあります。

瞼のたるみによる視界の悪化は、日常生活に悪影響を与えることもあるため、眉毛下切開の治療を検討される方も多いようです。

綺麗な仕上がりにするためのポイント

治療をしようか悩んでいる方や、治療に不安を感じている方が事前に知りたい!と思う情報をまとめてみました。
綺麗な仕上がりにするためのポイントになりますので、参考にしてみてください。

自身の適性を知る

まず着目すべき大切なこととして、自身が眉毛下切開の治療に適しているかどうか、適正を知ることです。

先述のように、眉毛下切開は皮膚と脂肪を除去する治療です。
瞼のたるみが改善され、若々しく健康的な目元になる効果もありますが、眉や目の位置、皮膚の厚さなどによって向き不向きがあります。

一般的に以下のような特徴がある方は、眉毛下切開に向いています。

  • 眉と目の間が広い方
  • 瞼の外側にたるみが多い方
  • 加齢で瞼がたるみ、三角目になっている方
  • 本来の二重ラインが瞼のたるみで狭まっている方

眉毛下切開は眉下の皮膚を切って縫合するので、治療を受けると眉が下がる場合があります。
そのため、もともと眉と目の間が近い方は、治療後更に近寄って見えることがあるため、自分に合った治療かどうか、治療前のカウンセリングで医師に相談をしてみましょう。

また、眉毛下切開では中心から外側の皮膚を多く切除しますので、瞼の外側にたるみが多い方のほうが向いているといえます。
加齢によるたるみでいわゆる「三角目」になってしまった方も、外側のリフトアップがメインとなるため、眉毛下切開が適している場合が多いです。

その他、瞼のたるみによって本来の二重ラインが狭まっている場合、眉毛下切開で瞼全体の厚みが減ることで自然と本来の二重幅に広がるため、改善が期待できるといえます。

施術経験の豊富なドクターを探す

美容外科で治療を受ける際、名医を選ぶことは重要です。眉毛下切開は治療時のデザイン力で術後の仕上がりが大きく分かれるため、施術前のカウンセリングも重要になります。治療を担当する医師が、カウンセリングも行ってくれるクリニックがおすすめです。また、クリニックのホームページでは症例写真があるか確認してみましょう。最近は、治療を担当する医師がInstagramなどのSNSで自身の症例写真を公開していることもありますので、チェックしてみるのもおすすめです。

眉毛下切開を含め美容外科では、老若男女さまざまな方が治療を受けます。
幅広い年齢や条件の中で治療を行っているため経験が多いほど技術力が高く、患者様一人ひとりに適した治療を提案してくれる可能性は上がります。

次に確認するべきポイントとしては、学会の専門医であるかどうかです。

国家資格である医師免許を取得すれば、ドクターとして診療や治療を行うことができます。
医師免許を取得したドクターのその後は、大学病院や総合病院、クリニックでの勤務、またはクリニックの開業が主流です。
診察や治療、研究、クリニック経営など多忙な中、学会の正会員として数年間の研修を受け、試験に合格すれば「専門医」の資格を取得することができます。

専門医の肩書を持つドクターは、治療経験だけでなく知識や知見も豊富な傾向にあるため、より患者様に適した治療ができる可能性も高まります。
眉毛下切開を行う専門医のドクターを探す場合は、日本形成外科学会や日本美容外科学会が対象になります。

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ダウンタイム中は適切に過ごす

眉毛下切開は治療術後の過ごし方も大切です。

治療後は腫れや痛みなどのダウンタイムを伴いますので、アフターフォロー体制がしっかりしているクリニックを選ぶことが大切です。
フォロー体制が整っているかどうかについては、実際にクリニックで説明を受けてみなければ分からないことも多いのですが、以下のような点は気にするようにしてみましょう。

  • 治療の前に、術後の注意事項(抜糸、通院頻度、メイク、入浴、洗顔、コンタクト、スポーツなど)の細かい説明があるか
  • 術後のリスクや副作用の説明があるか
  • 痛み止め、腫れ止めなど、薬の処方があるか
  • 異常があった時にすぐ相談できるか
  • アフターフォローの料金は施術費に含まれているか

眉毛下切開は治療の数日後に抜糸もありますので、それまでは無理せずゆったりと過ごしましょう。

アートメイクを活用する

眉毛下切開は眉下ラインを切除するため傷が目立ちにくいことが特徴ですが、傷跡が全く残らないというわけではありません。
治療した箇所が気になる場合は、アートメイクをすることで傷跡も目立たず、自然に見せることが可能です。
アートメイクでは専用の針を用いて、皮膚の表面に色素を定着させます。
色素が定着した箇所は、水や汗など日常生活では落ちることがないため、綺麗な眉を保つことができます。

アートメイクで入れた眉ラインを一時的に修正したい場合は、コンシーラーを使用しましょう。
スティック状や練り状のものを選択し、シミ隠しに使う色味のコンシーラーが適しています。
コンシーラーでカバーしきれない時は、パウダーファンデーションを重ねて調整しましょう。

アートメイクは女性がするもの、という印象を持たれる方もいるかと思いますが、男性でももちろんアートメイクを活用することができます。
特に眉毛下切開は男性も行う治療になりますので、治療後にアートメイクを希望される男性もいます。
眉毛下切開の治療でアートメイクを活用する際、治療とアートメイクのどちらを先にすべきかは眉毛の濃さが関係します。
眉毛が薄い方は術後の傷跡も目立たなくするために、眉毛下切開の前にアートメイクを推奨するクリニックが多いようです。

眉毛下切開を受けるうえでのリスク

ここからは、眉毛下切開を受ける上でのリスクを紹介します。

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腫れや内出血がひどい

眉毛下切開では、皮膚や脂肪の除去を行うため術後は腫れや内出血が生じます。
治療後から3日目までピークとなり、腫れや内出血がなくなるまでには1~2週間ほどかかります。
腫れに伴って痛むこともありますので、痛み止めの処方有無を確認してみましょう。

腫れや内出血がひいた後はむくみがみられることがあり、完全に引くまでに1ヵ月ほど経過を見る必要があります。

これらの期間には個人差がありますが、時間が経っても腫れや内出血、むくみがひかなければ、ドクターに相談することをおすすめします。

傷跡が目立つ

眉毛下切開の治療後は、数ヵ月間は縫い目あたりに赤みが残りますが徐々に薄くなります。
術後は強い赤みが続きますが、薄茶色になり更に時間が経てば白に近い色に変化します。

 

半年ほど経てば気にならない程度まで落ち着きますが、傷跡が完全に消えるわけではありません。
肌質や年齢、切除位置など個人差があるため、傷跡がある程度目立ってしまうケースもあるようです。

もし傷跡が気になるようであれば、傷跡が目立たないような治療の工夫をしているクリニックもあるので、クリニックの治療方針を確認してみましょう。

イメージと違う仕上がりになる

眉毛下切開の治療を受けた方の中には、「変わった気がしない」「イメージと違う」と感じる方も多いようです。

もともと瞼のたるみが強い場合は、皮膚を切除してもたるみを全て取り切れないことがあります。
また、切除する皮膚の幅が少ない場合も瞼のたるみが残る可能性があり、効果を実感しにくいです。

より効果を実感するためには、広範囲の皮膚を切除する必要がありますが、切除量が多すぎると仕上がりの印象がイメージと異なってしまう場合もあります。
治療前のカウンセリングでは、治療後の仕上がりイメージをなるべく正確に伝えてイメージ通りの仕上がりに近づけるよう心がけましょう。

眉毛が細くなってしまう

眉毛下切開では治療時に、眉毛の中を切開していきます。
眉毛の下部分は切除してしまうため、眉毛が細くなってしまうことがあります。

もともと眉毛の細さを気にされている方は、更に目元の印象が変わる可能性があるため、注意が必要です。

治療後に眉毛が細くならないように工夫しているクリニックもありますので、治療方法についてホームページで確認をしてみましょう。

納得のいく眉毛下切開にするためには

眉毛下切開では治療を通じて失敗や後悔がなく、納得のいく結果にしたいですよね。
予め、以下のようなことを把握してドクターとしっかりコミュニケーションを取るようにしましょう。

複数のクリニックでカウンセリングを受ける

眉毛下切開の治療を受けるほとんどの方は、初めての経験かと思います。
1つのクリニックで説明を受けるだけでは、そのクリニックが自分に合っているのか判断が難しい場合があります。

実際にクリニックのカウンセリングを受ける際は、どのような流れで治療が進み、どのような点に気をつけるべきかに加え、自身の要望や悩み、不明点などもドクターへ相談してみましょう。
複数のクリニックでカウンセリングを受けてみて、納得のいく診断や治療の説明があれば、ドクターを信頼でき、安心して治療に進むことができるでしょう。

治療計画をしっかりと立てる

眉毛下切開のダウンタイムは、1~2週間ほどです。
特に抜糸までの間は、運動や飲酒を控える、入浴時に注意する必要があるなど、普段通りの生活がすぐに送れるわけではありません。

眉毛下切開の治療を受ける際は、治療後の休息期間も考慮して、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。

まとめ

この記事では、眉毛下切開を受ける前に知っておくべきポイントについて記載しました。

 

<今回のコラムのまとめ>

  • 綺麗な仕上がりにするためには、「自身の適性を知る」「治療経験豊富なドクターを探す」「ダウンタイム中は適切に過ごす」「アートメイクを活用する」ことが大切
  • 内出血や腫れ、傷跡が目立つ、眉毛が細くなるなどのリスクがある。
  • 複数のクリニックでカウンセリングを受けるのがおすすめ

 

眉毛下切開を検討中の方の参考になれば幸いです。

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